オフィスの内見で必ず確認すべき6つのポイント【チェックリスト付き】

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オフィス移転を検討している企業は、気になるオフィスを見つけた時に必ず内見を行うようにしましょう。写真やリモート内見だけではわからない点も多々あるため、できる限り現地に赴いて内見することをおすすめします。とはいえ、やみくもに物件を見るだけでは入居後に後悔してしまうかもしれません。本記事では、オフィスの内見・内覧で必ず確認すべき6つのポイントをご紹介します。
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オフィス内見の重要性
オフィスの選定において、内見は重要なプロセスです。現地に赴き、実際に周辺の環境や室内を確認することで、写真や映像では分からない情報が得られます。
良いオフィスは、生産性の向上や社員のモチベーション向上にも寄与します。自社の業態や働き方にマッチするオフィスに移転するためにも、細かな点をチェックできる内見を実施しましょう。
内見前の準備
実際に内見を行う前に、準備しておきたいことがいくつかあります。どのような準備が必要か詳しく見ていきましょう。
自社で叶えたいレイアウトをイメージしておく
内見の前に、デスクや家具の配置などをある程度イメージしておきましょう。現在使用している家具や什器などのサイズを測っておくことも重要です。現在使用しているものを移転先でも利用できそうかを内見時に確かめられます。
必要な持ち物
内見時には、カメラ、メジャー、オフィスの図面コピー、筆記用具を持っていきましょう。カメラは、オフィス内外を撮影するために使用します。気になる点を見つけたときには、写真を撮っておくことで内見に同行しなかった社内メンバーとも情報を共有できます。
メジャーは、家具や什器の配置を考えるための測量などに活用できます。オフィスの図面のコピーには、メジャーで測った寸法や気になる点を書き込むために使用します。
オフィスの内見で必ず確認すべき6つのポイント(チェックリスト付き)

準備が整ったら、実際に内見をしてみましょう。オフィスの内見で確認しておきたい点は主に次の6つです。
1.共有部の状態
オフィススペースとなる専有部分だけでなく、ビルのエントランスやエレベーター、トイレなどの共有部の状態もチェックします。清潔な状態が保たれているか、汚れや傷がないかをチェックしてみましょう。社員が利用するトイレの確認も重要です。配置や清潔感に加えて、設備が古すぎないかなどを確認します。
2.オフィスが入っている建物自体
オフィスがある建物全体も、次のポイントを中心にチェックしていきましょう。
外観
内装がおしゃれなオフィスでも、建物自体の見た目が企業イメージとマッチしない場合はイメージの低下につながってしまいます。訪問者や社員が外観を見たときによい印象を与えられるかどうかもオフィス検討時の重要な要素です。
内観
外観同様に、内観の印象もチェックしていきましょう。検討中のオフィスにたどり着くまでのルートで気になる点がないか、清潔感に欠けている部分がないかなどを確認します。
入居テナントの確認
ビル内に現在入居しているテナントの確認も重要です。企業名や業種、業務内容などを確認し、同業他社や取引先などが入居していないかをチェックします。入居するテナント企業も自社のイメージにつながる可能性があるため、念入りにチェックしておくとよいでしょう。
エントランス
エントランスの広さや清潔感、明るさなどもチェックポイントです。オフィスのある建物自体のエントランスも、企業イメージにつながる要素です。自社のイメージとマッチするか、訪れた人によい印象を与えそうか確認します。あわせて、セキュリティ状況もチェックすることをおすすめします。
エレベーター
エレベーターは台数をチェックします。入居するテナント数に比較してエレベーターの台数が少ない建物では、出社時・退社時に混雑する可能性があります。
空調
快適な労働環境をつくるためには、空調の確認も欠かせません。オフィスビルの空調システムには主に個別空調とセントラル空調があり、それぞれ特徴が異なります。
セントラル空調方式では、ビル全体の空調を一元的に制御するため、各オフィスでの温度調整が困難です。個別空調では、各部屋やフロアに独立した空調ユニットが設置されているため、各スペースでの温度調整が容易です。
また、セントラル空調方式では消費エネルギー削減効果が高いためコストを抑えられる可能性があります。一方、個別空調ではエネルギーの消費量によってはコストが高くなってしまうことがあります。これらを理解したうえで空調システムを確認しておきましょう。
喫煙所
室内禁煙の建物の場合、喫煙所が別途設けられているかを確認します。喫煙所がない場合には、全館禁煙かを確認しておくとよいでしょう。
3.オフィス室内
業務を行うオフィス室内は、次の点をチェックしておきましょう。
レイアウトのイメージに合っているか
すでに内装工事が施されているセットアップオフィスの場合には、レイアウトも確認しておきましょう。自社で内装工事を行う一般的な賃貸オフィスの場合には、想定しているレイアウトが可能な広さであるかをチェックします。
柱や梁の位置
柱や梁の位置によっては、想定しているレイアウトが不可能な場合があります。測量した家具などの大きさを確認しながら、実現したいレイアウトの邪魔になってしまうような位置に柱や梁がないかをチェックしましょう。
天井の高さ
天井の高さも重要な確認ポイントです。使用予定のオフィス家具を入れられる高さがあるか、梁が邪魔になってしまう部分がないかを確認します。特に、フォンブースの購入を考えている場合は天井の高さによっては設置できない場所もあるため注意しましょう。また、天井の低いオフィスは実際の広さよりも狭く見えてしまったり、圧迫感を感じてしまったりすることがあります。
床の仕様
オフィスビルの床の仕様は、配線に関わるため必ず確認しましょう。床が歩きやすいか、硬すぎないか、配線を床下に隠せる仕様(OAフロア)かなどをチェックします。
トイレ・水回り
トイレや給湯室は、その数と、専有部分にあるのか共用なのかをまず確認します。共用部にある場合には、清掃状況も見ておきましょう。また、女性の同行者に女子トイレの内部をチェックしてもらいます。
トイレや給湯室は社員の働きやすさにも関連する部分のため、十分な数があるか、トイレや給湯室の利用に難がないかしっかり確認しましょう。
眺望と日当たり
どの程度の自然光が入るのか、窓はどのくらいの大きさか、窓からはどのようなものが見えるのかなども確認します。社員が長時間オフィスにいても快適性を保てるかの重要な指標となるため、窓からはすぐ隣のビルが見えて圧迫感がある、窓が少なく薄暗いオフィスになっていないかなどを見ておきましょう。
4.周辺施設
周辺施設の充実度合いも、働きやすい環境において重要な要素です。飲食店やコンビニ、スーパー、ドラッグストア、銀行あるいはATMなどがどの程度あるのかを把握します。最寄り駅からの距離やバス停の位置と本数などもあわせてチェックします。
5.駐車場
建物内に駐車場があるか、ある場合には空き状況はどうかを把握しておきます。建物内に駐車場がない場合には、利用できる月極駐車場があるか、ある場合には利用料金も確認しておくとよいでしょう。
6.携帯の電波状況
オフィスを選ぶ際には、携帯電話の電波状況を確認することが重要です。オフィス内での電波状況が悪いと、通話やインターネットの利用に支障をきたし、業務の効率が低下する可能性があります。
また、スマートフォンは仕事だけでなくプライベートでも頻繁に使用されるため、電波状況が悪い環境では社員にストレスを与える要因になりかねません。快適な職場環境を整えるためにも、内覧時に携帯電話の電波が十分に入るかを確認しておくことが大切です。
まとめ|オフィス移転でお困りなら、サンフロンティア不動産に是非ご相談ください
オフィスへの入居・移転の際には、入居後に後悔しないためにも内見を行いましょう。より快適なオフィスを手間なく探したい企業は、是非サンフロンティア不動産にご相談ください。貴社の要望に合うオフィス探しをしっかりとサポートいたします。


記事監修者
菅野 勇人
宅地建物取引士
セットアップオフィスから一般的なオフィスまで、多種多様なオフィスビルの魅力や特徴を熟知したオフィス物件マニア。
スタートアップ企業の移転支援経験が多く、そこで得た知見を活かし、お客様の理想のオフィス探しを全力でサポートいたします。