千代田区のオフィス賃料相場一覧!飯田橋・神保町などの人気エリアを徹底比較

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千代田区は、ハイグレードなところからお手ごろな賃料のエリアまで幅広い顔を持っています。丸の内や霞が関はどうしても価格が高くなりがちですが、一方で神保町や飯田橋は複数の路線が乗り入れる利便性を誇るエリアながらも割安な価格になっています。本記事では、千代田区エリアのそれぞれの地域性・ポイントを紹介。千代田区にオフィス移転を検討している担当者は是非参考になさってください。
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ハイグレードなエリアがある一方、飯田橋や神保町はお手頃価格

千代田区は、緑豊かな皇居と官公庁が並ぶ霞が関、日本屈指のオフィス街丸の内・大手町などハイグレードなエリアがある一方で、飯田橋や神保町など、お手頃な賃料で借りられるオフィスもあるエリアです。
千代田区の坪単価は21,000円前後が相場です。30坪のオフィスの場合、賃料は63万円前後が相場となります。
千代田区のような人気エリアでオフィスを構える際、近年は移転費用や初期負担を抑えられる「セットアップオフィス」を選ぶスタートアップも増えています。セットアップオフィスの坪単価をエリア別で見ると以下のとおりです。
エリア | セットアップオフィスの坪単価 |
---|---|
千代田区全体 | 約24,755円 |
水道橋・神保町 | 約24,217円 |
麹町・半蔵門 | 約25,888円 |
神田 | 約25,714円 |
御茶ノ水・秋葉原 | 約26,003円 |
飯田橋 | 約24,428円 |
23区の中でも狭い面積の千代田区、そこに集まる高層ビルは圧巻です。日本の政治と経済の中心である千代田区には、前述したエリアのほかにもオフィスを構えるのに魅力的なエリアが多数あります。
千代田区 エリア別の特性・ポイントを紹介
ここからは、千代田区で人気のエリアの特徴をご紹介します。
丸の内・大手町エリア
丸の内・大手町エリアのうち、丸の内エリアは、いわずと知れたビジネス街で、林立するオフィスビルの間には昼夜問わず多くのビジネスパーソンが行き交っています。
大手町エリアは金融機関や政府機関、大手企業が集積するエリアです。大手町の政府機関は明治時代に配置されたもので、古くから政治の街として認識されています。
丸の内・大手町エリアの地域性・ポイント
丸の内エリアは2020年代から再構築が進められており、持続可能な都市開発とイノベーションの推進を目指す街づくりが行われています。日本屈指のビジネス街として発展してきた丸の内エリアには、驚くべきことに5000を超える事業所が存在しています。
大手町と同じく交通の利便性が高く、東京駅を中心として多くの路線が運行されていること、また都営バスなどの路線もあるため、首都圏内外からでも負担の少ない通勤を実現できることも特徴です。
大手町は高度経済成長期から急速に発展し、2000年代以降は大手町を国際的なビジネス拠
点とすべく、再開発が行われました。
現在の大手町の特徴として、ターミナル駅が近く交通の利便性が高いこと、エリア全体で防災対策がなされているなど安全性にも配慮されていることが挙げられます。
霞が関エリア
皇居の南側に位置する霞が関エリアは、官公庁が軒を連ねる地域です。丸の内エリアと同様に一等地であり、オフィスの坪単価もその分高くなっています。
霞が関エリアの地域性・ポイント
霞が関は日本の政治の中枢エリアであるため、警備体制が敷かれており、治安が良いという特徴を持ちます。また、弁護士といった士業が多く事務所を構えているほか、オフィス街としても発展しているため、多数の大手企業も入居しているエリアです。近年では、IT系企業も増加してきています。
近隣にはラグジュアリーホテルや飲食店も軒を連ねており、仕事だけでなくプライベートでも楽しめるエリアです。エリアの特徴から交通の利便性も大変高く、霞が関というステータスも得られる好立地といえます。
神保町・御茶ノ水エリア
神保町は、「世界一の本の街」とも呼ばれる、古書店がひしめくエリアです。一方、御茶ノ水エリアは明治大学や順天堂大学など、著名な大学が集まる学生の街として発展しています。
神保町・御茶ノ水エリアの地域性・ポイント
神保町は、明治維新後に多くの大学が創立されたことで、研究者や学生をターゲットに専門的な書物を扱う書店が増加し、現在では「世界一の本の街」と称されるようになりました。
このような特徴から、集英社や小学館など日本を代表する出版社が多く、知的な雰囲気のあるエリアとして根強い人気を得ています。
自然を感じられる景観と落ち着いた雰囲気のある御茶ノ水エリアは、2010年代以降に複数のビルが竣工したことで、新たなビジネスエリアとして注目を集めている地域です。大学病院も多くあることから、医療機関や医療関連企業も多く見られます。
学生の街として栄えてきたことを背景に、手ごろな価格帯の飲食店が多く、さまざまなグルメを楽しめるのも特徴です。
秋葉原・岩本町エリア
かつては日本一の電気街として、そしてサブカルチャーの地として世界から注目されてきた秋葉原エリアは、現在高層ビルや大型複合施設が建ち並ぶビジネスの街へと変化してきています。また、神田川を挟み南側に位置する岩本町エリアも、下町風情溢れるエリアから、新たなビジネスの街へと変貌を遂げつつあります。
秋葉原・岩本町エリアの地域性・ポイント
「東京構想2000」にて、秋葉原はIT産業の世界拠点へと姿を変えることが定められ、2000年代から複数のビルが竣工し、数多くのIT企業が本社を置くようになりました。
一方、岩本町は秋葉原駅・神田駅から徒歩圏内という大変交通利便性の高いエリアです。もとより専門性の高い中小企業が集まるエリアとしても有名でしたが、近年では食品製造業などの大手企業の本社ビルが散見できるエリアへと発展しています。
秋葉原エリアと比較して、岩本町エリアの坪単価は低い傾向にあります。今後も発展が見込まれるITの街に、なるべくコストを抑えてオフィスを構えたい企業は岩本町の物件をチェックしてみるとよいでしょう。
麹町エリア
麹町エリアは、かつて日本テレビの本社が置かれていたエリアです。近年でも多数のメディア関連企業がオフィスを構えており、その他には広告代理店やIT関連企業のオフィスも多くあります。
麹町エリアの地域性・ポイント
麹町は、伝統ある教育機関と高級住宅街、そしてオフィス街を有する、珍しいエリアです。そのため、さまざまな世代の人々が行き交う多様な価値観と出会える街といえます。
近年では、老朽化したビルを中心に建て替えが進められており、2010年以降は新たなオフィスビルが続々と誕生しています。賃料は比較的安く、入居する企業は外資系企業やIT関連企業も多く見られます。
飯田橋・九段下エリア
古くから教育・出版関連企業が集積する飯田橋・九段下エリアは、複数路線が乗り入れる交通利便性の高い地域ながら、比較的賃料が安く入居しやすいオフィスが多数あります。
飯田橋・九段下エリアの地域性・ポイント
明治以降、飯田橋には複数の大学が創立され、以降学業の街というイメージが定着していました。戦後はほかのエリアに遅れを取る形でオフィス街が形成され、大学の多さから出版業や古本業、印刷業などを営む企業が集まり、現在でも同業種の企業が多くあります。
日本武道館や靖国神社を擁する九段下は、文化資産が多く残るエリアでもあります。飯田橋エリア同様に、戦後からオフィス街が形成され始め、現在は中規模のオフィスが多く見られます。九段下は落ち着いた雰囲気もあることから、住宅街としても人気のエリアです。
飯田橋・九段下エリアの特徴として、大規模な再開発があまりない点にあります。エリアには中規模のオフィスが多く、高層オフィスはほとんど見られません。
今後 千代田区はどうなる?
千代田区による「千代田区都市計画マスタープラン」では、「首都東京のビジネス・文化芸術を牽引する多様で高度な機能の集積や、充実した都市基盤・空間を活かしながら、多くの人が 滞在し、リアルなコミュニケーションにより交流する世界に開かれた拠点としていきます」と明記されています。
また、都市開発や都市基盤整備を連鎖的・協調的に進めていくともあり、千代田区は今後も多数の開発プロジェクトによって、変貌と進化を繰り返しながら「日本の政治と経済の中枢」として発展を続けていくことでしょう。
今回ご紹介したエリアでも、再開発が進められています。大規模な再開発でオフィスビルが続々と誕生することで、オフィスの供給増加により賃料にも動きが見られるかもしれません。
おすすめの飯田橋エリア物件の紹介
ここで、サンフロンティア不動産が取り扱う、スタートアップにおすすめのオフィスをいくつか紹介します。参考になさってください。
神保町駅徒歩3分!移転費用大幅削減、Wi-Fi完備のフルセットアップオフィス
「神保町駅」から徒歩3分、JR「水道橋駅」も徒歩圏内と、アクセス良好な立地に位置するフルセットアップオフィス『NOVEL WORK Jimbocho 5+6階』は、貴重なメゾネットタイプ物件です。2024年7月に内外装のリニューアルを完了したばかりで、清潔感あふれる快適なオフィス環境となっています。
室内は26席の家具付き執務室に加え、4名用と6名用の会議室を各1室、さらにテレカンブースを2室完備。5階には大きな壁面アートが印象的なオープンスペースも設けられています。入居者専用の開放的な屋上バルコニーを備えており、クリエイティブなデザインとリフレッシュもしやすいオフィス環境が、高い従業員満足度を実現します。Wi-Fiも完備しており、入居後すぐに業務を始められる点も大きな魅力のひとつです。
神保町駅徒歩3分、敷金最大0ヶ月!2023年竣工の築浅セットアップオフィス
千代田区神田神保町の中心部、駅近でありながら落ち着いた雰囲気を持つオフィスビル「mirio神保町」が登場しました。2023年竣工のこの物件は、2024年9月にリニューアルされたエントランスと最新設備が特徴で、チームのコラボレーションを最大限に活かすデザインが施されています。東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線「神保町駅」から徒歩3分とアクセスも良好で、通勤や仕事移動でもってこいの立地となっております。貸室内の設備は4名用、6名用、8名用と様々な人数に対応できる会議室が3室と、テレカンブース2室を完備しております。執務室内にはビッグテーブルを設置したラウンジスペースもありますので、メンバーとのランチミーティングなどで活用いただけます。
ビルのエントランスからエレベーターホールに続く扉はオートロックとなっているので、セキュリティ面も安心です。設置済みスペースもあり、さらに敷金最大0ヶ月でご案内可能な物件ですので初期費用をしっかりと抑えることができます。新しい働き方にぴったりな環境ですので、是非一度ご内見ください。
水道橋駅徒歩1分、屋上テラス付きのセットアップオフィス
『水道橋フロント』はJR水道橋駅徒歩1分、眺望のいい館内テナント様専用屋上テラス付きのセットアップオフィスです。オフィスは大通りに面しており、周辺は活気あふれる様々な飲食店が充実しています。ビルの1階にコンビニも入っているため、ランチや従業員のリフレッシュにも便利なロケーションです。
オフィスは2022年に内装をリニューアル。エントランスから室内にかけては白やベージュを基調とし、アクセントカラーでターコイズブルーを使用した高級感のあるオフィスとなっています。
約51坪の広々とした空間は、25名から30名程度の、成長フェーズのスタートアップ企業様に最適な規模で、6名用と8名用の会議室がそれぞれ1室ずつと、テレカンブースを2室完備。集中して業務に取り組める環境が整っています。
また、館内テナント様専用の屋上テラスは、都会の喧騒を忘れ、業務の合間にリラックスできる快適な環境を提供しています。
まとめ|スタートアップのオフィス移転なら、是非サンフロンティア不動産にご相談ください
日本の政治と経済が動く千代田区は、日本屈指のビジネス街として名高い丸の内エリアや、官公庁が集積する霞が関など、賃料の高いエリアがあります。
その一方で、神保町・御茶ノ水エリアや秋葉原・岩本町エリア、麹町エリア、飯田橋・九段下エリアなど、高い交通利便性を有しながら比較的リーズナブルな賃料でオフィスを借りられる地域も存在しています。
千代田区で理想のオフィスを見つけたい企業様は、実績豊富なサンフロンティア不動産に是非ご相談ください。数多くの物件の中から、予算と目的にマッチする物件をご紹介いたします。
また、近年人気のセットアップオフィスも多数取り揃えております。オフィス移転を検討している企業様は、お気軽にお問い合わせください。
参考サイト:オフィスマーケット|三鬼商事株式会社


記事監修者
菅野 勇人
宅地建物取引士
セットアップオフィスから一般的なオフィスまで、多種多様なオフィスビルの魅力や特徴を熟知したオフィス物件マニア。
スタートアップ企業の移転支援経験が多く、そこで得た知見を活かし、お客様の理想のオフィス探しを全力でサポートいたします。