小規模オフィスのレイアウトアイディア12選!小さなオフィス空間を最大限活用するためのヒント
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小規模オフィスはスペースがあまりないからと、凝ったレイアウトにできないと思っていませんか。実は、いくつかのポイントを押さえれば空間を最大限に活用した、魅力的なレイアウトにすることができます。本記事では、小規模オフィスだからこそできる、レイアウトアイディア12選をご紹介します。
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小規模オフィスはどのぐらいの面積?
小規模オフィスの面積に具体的な定義はありませんが、一般的には20坪程度、平米で表すと約66㎡のものが小規模オフィスと捉えられています。
従業員1人あたりに必要とされる作業スペースの面積は約2坪(約6.6㎡)とされていますが、オフィスには作業スペース以外にも休憩スペースや会議スペース、エントランススペースなどが必要になります。それらも考慮すると小規模オフィスは数人程度、多くても10数人ほどが働くオフィスと考えれば良いでしょう。
小規模オフィスのメリット・デメリットとは
次に、小規模オフィスで考えられるメリットとデメリットを紹介します。
メリットその1.コストを削減
小規模オフィスのメリットは、初期費用やランニングコストを削減できることです。小規模オフィスなら大規模のオフィスと比べて敷金・礼金や賃料が安く済む上に、電気代も抑えることができます。
また、用意するオフィス家具や機器、備品も少なくて済みます。
メリットその2.柔軟性のある運用が可能
小規模オフィスは柔軟性のある運用が可能な点もメリットです。レイアウトの変更は短時間で済みますし、スペースが小さい分オフィス全体でレイアウトに統一感を持たせやすくなります。
また、もしオフィスを移転することになっても引っ越しにかかる労力やコストが低く抑えられます。
メリットその3.従業員間のコミュニケーションを促進
オフィスが広かったりフロアが分かれていたりすると、従業員同士のコミュニケーションが希薄になりがちです。小規模オフィスなら空間が広くない分、従業員間の距離が物理的に近くなり自然とコミュニケーションが促進されます。
デメリットその1.収納や作業のスペースが不足しやすい
小規模オフィスではどうしても面積が限られてしまうため、収納や作業のスペースが不足しやすいデメリットがあります。作業スペースが狭すぎると作業の快適性が損なわれ、従業員のモチベーション低下にもつながります。
デメリットその2.パーソナルスペースの確保が難しい
小規模オフィスの場合、従業員それぞれのパーソナルスペースを確保するのが難しいです。会社の上司や同僚とのコミュニケーションの場合、パーソナルスペースを120cmは保つのが適切とされています。
従業員同士の距離が近すぎるとお互いにストレスになってしまうため、レイアウトには注意が必要です。
デメリットその3.拡張性が低い
スペースが限られている小規模オフィスは拡張性が低い点もデメリットです。レイアウトをどれだけ工夫しても作業できる従業員数には限界があるため、会社の規模拡大により人数が増えていけば、ゆくゆくはオフィスの移転を迫られることになるでしょう。
小規模オフィスのレイアウトアイディア12選
ここからは、小規模オフィスのデメリットをできるだけ小さくしつつ、メリットを最大限活かせるようにするためのレイアウトアイディアをご紹介していきます。
1.複数用途で活用できる家具を取り入れる
限られたスペースを有効活用するためには、多機能なオフィス家具を選ぶことがポイントです。例えば、パーテーションと収納を兼用できるような家具を用いることで、空間を仕切りつつも収納力を確保できます。
他にも、大きなテーブルを採用すれば、ランチタイムには社員が集まるリフレッシュスペースとして、それ以外の時間にはチームでのブレインストーミングや会議の場として活用できます。
また、収納機能付きのベンチやスツールは、座席として使えるだけでなく、書類や備品を整理するスペースとしても役立ちます。折りたたみ式のパーティションを設置すれば、一部をプライベートな作業スペースとして区切ることも可能で、必要に応じて広いオープンスペースに戻すことも簡単です。このような工夫により、限られた空間で多機能性を実現することができます。
2.あまり仕切りを設けず空間を広く見せる
仕切りが多すぎてしまうと視線が遮られてオフィスが狭く感じ、また導線も複雑になってしまいます。なるべく仕切りを必要最小限に抑えることで空間を広く見せましょう。
また、仕切りは背の低いものにしたり、透明な素材のものやカーテンを使ったりすることで、圧迫感を軽減できます。
3.コンセプトに合ったデザインにする
オフィスのデザインはお客様の会社に対する印象を左右する重要な要素です。小規模オフィスだからこそ、オフィス全体でコンセプトに合ったデザインに仕上げて、お客様に伝わりやすくしましょう。
オフィス家具やインテリア選びはもちろん、ポスターや壁画などの壁面装飾、あるいは植栽を活用するのも良いでしょう。
クリスマスシーズンにはツリーや飾り付けを施すなど、季節に合わせたデザインを取り入れるのもおすすめです。
4.デザインの統一感は内装と家具の調和を重視
オフィスのデザインに統一感を持たせるためには、内装と家具の調和を重視しましょう。オフィス家具やインテリアなどのテイストを統一したり、壁紙や床のカラーリングを揃えたりなど、工夫できる要素は多くあります。
また、木目調の家具に暖色系の照明を合わせるなど、照明との組み合わせもポイントです。
さらに細かい例を出すと、書類を綴じるバインダーの種類やサイズを統一することで棚の見栄えが良くなります。
5.業務効率を考えた導線作り
小規模オフィスは人と物が密集しやすいので、業務効率を考えた導線作りが重要になります。例えば、複合機などのよく使う機器は作業スペースから近い位置に設置することで、導線が短くなり業務効率が高まります。
また、従業員の通路は一本道ではなく回遊できるようにすることで、導線がスムーズになります。
6.ゾーニングの考え方を取り入れる
ゾーニングとは、作業スペース・休憩スペース・会議スペース・エントランススペース…といった具合に、用途に応じてオフィス内を区分する考え方です。ゾーニングを取り入れることで各スペースの役割が明確化し、作業の効率や快適性が向上します。
7.各スペースの面積の割合を考えて適切に配置する
小規模オフィスでゾーニングを行うにあたっては、限られた空間の中から各スペースの面積割合を考えて適切に配置することがポイントです。
一般的には、過ごす時間が最も多い作業スペースで約5割を使い、残りを使用頻度に応じて他のスペースに配分します。面積がかなり限られる場合は、休憩スペースと会議スペースを兼用するなどの工夫もあります。
8.従業員の要望にも耳を傾ける
従業員の意見や要望に耳を傾けることも、小規模オフィスのレイアウトでは重要なポイントです。オフィスの規模が小さいからこそ従業員の要望も柔軟に取り入れることができ、快適な就労環境の実現につながります。
アンケートやヒアリングをしてニーズを把握することや、打ち合わせをしてチーム全体で方向性を決めるのも良いでしょう。
9.工夫して収納スペースを増やす
デッドスペースを活用して収納スペースを増やすことで、収納不足の解消につなげましょう。例えばデスクひとつとっても、デスク下にデスクワゴンを置いたり、机上ラックを設置したり、引き出しがない場合は後付けの引き出しを付けたりなど、できる工夫は多くあります。壁には壁面収納を設けることも有効です。
また、電子化できる書類などは積極的にスキャンデータをとり紙をなくすことで、収納スペースを節約できます。
10.小規模オフィスだからこそ、“音”への配慮を
空間が狭い小規模オフィスの場合、音への配慮もポイントとなります。キャスターの音を防止するためにカーペットを敷くことや、吸音パネルや吸音カーテンを設置することも有効です。
また、椅子に座りながら移動しない、プライベートな電話は外でするなど、音に関するルール作りも大事です。
11.従業員が増えることも想定
小規模オフィスでは将来的に従業員が増えることを想定した工夫が必要です。例えばオフィス家具や仕切り等は移動が簡単なものにするなど、レイアウト変更を柔軟に変更できるようにしましょう。
ただし、小規模オフィスで働けるのは多くとも10数人なので、大幅な人員増の場合はオフィス移転を視野に入れる必要があります。
12.オープンスペースをうまく活用する
はじめはリラックススペースや会議スペースなどの用途で使いつつ、従業員が増えてきた際には作業スペースに転用するなど、将来的なことも考えてオープンスペースを設ける企業が多くあります。
壁や仕切りではなく本棚や植栽などでゆるく区切り、増席時にはそれらを移動して作業スペースを広げる運用が一般的です。
まとめ|小規模オフィス移転もサンフロンティア不動産にご相談ください
小規模なオフィスであっても、限られたスペースを最大限に活用する工夫をすることで、従業員が快適に仕事に取り組みやすく、お客様にも良い印象を持ってもらえる空間作りができます。コストの削減や従業員のコミュニケーション促進といったメリットを活かしつつ、デメリットを補うためのレイアウトアイディアをぜひ取り入れてみてください。
サンフロンティア不動産では小規模オフィスのご紹介も積極的に行っております。小規模オフィスへの移転をお考えなら、是非サンフロンティア不動産にご相談ください。
記事監修者
菅野 勇人
宅地建物取引士
セットアップオフィスから一般的なオフィスまで、多種多様なオフィスビルの魅力や特徴を熟知したオフィス物件マニア。
スタートアップ企業の移転支援経験が多く、そこで得た知見を活かし、お客様の理想のオフィス探しを全力でサポートいたします。